Technical-glass
高機能ガラス類のリサイクル
高機能ガラスとは
高機能ガラスは、通常のガラスとは違った新素材ガラスを使った製品を指し、当社扱いとしては、太陽光パネル、液晶・プラズマテレビ、タッチパネル、石英ガラスなどです。
ガラス自体に含まれる希少成分や、塗布されているレアメタルにも注目されておりガラスメーカー以外の多用途メーカーへも展開しています。
反面、太陽光パネルガラスにはヒ素やアンチモンといった有害物質も含まれるため、安易に廃棄が出来ないというマイナス面もありますが、当社では有害物質を含むカレットとして向き合い、他のカレットとブレンドすることによりグラスウール原料用カレットとして、日本初の販売を開始いたしました。
高機能ガラス類の処理フロー
搬入荷姿により必要があれば手解体でのガラス回収を行います。
手選別での大まかな異物除去を行った後、ガラスに塗付、焼き付けられたフィルムや重金属などを特殊撹拌剥離機で研磨しガラスのみとします。全量機械破砕されリターン方式により、ガラス、金属、プラスチックに分別し、ガラスは規格別に粒度分けを行いカレット化されます。
- 高機能ガラス類の取扱い品目
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- ブラウン管ガラス
- 太陽光パネル
- タッチパネル
- 液晶/プラズマTV など
太陽光パネル(PVパネル)ガラスのリサイクル
西日本ガラスリサイクルセンターは、ガラスリサイクルにおける処理困難品の幅広い受入れを目的とし、光学式選別機を導入・新ラインを設置いたしました。
これまで、廃太陽光パネル処理後に発生するガラスは不純物が多くリサイクルに不向きでしたが、本設備導入によりカレットの品質向上を可能とし100%リサイクルをご提案できます。
また、弊社設備は全量を破砕処理した後に加工を行えるため、搬入品のサイズ・形状にNGがありません。ガラスに割れ・ヒビがあるものなど通常は処理困難品として扱われるものでも弊社ではお受けできます。
太陽光パネルの構造とリサイクル
PVパネルは大きくわけ4素材形成されています。
弊社は独自の処理フローにより素材別に取り出し、各メーカーが求める仕様に昇華させ、原材料として販売を行っています。
弊社独自の太陽光パネルガラスの処理フロー
- 弊社処理の特徴
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- PVパネルリサイクル時に取り出されるガラスは、弊社でのみカレット化し販売が可能
(他社:埋立などで処分) - 搬入品は全量を破砕処理するため、PVパネルの形状、大小、ガラスの割れやヒビの影響を受けず対応可能
(他社:リサイクル設備の構造により定型サイズ以外のPVパネル非対応の場合が多い) - 弊社設備では、山林などの屋外に設置され土や石などの付着物がある場合や、長期使用による劣化/腐食したPVパネルもリサイクル可能
- 搬入廃棄物は処理加工の後、各素材は有償での販売が行えるため、弊社が最終処分地の位置づけとなる。
(他社:処理後のガラスは廃棄になるため、最終処分業者へ2次マニフェストで委託)
- PVパネルリサイクル時に取り出されるガラスは、弊社でのみカレット化し販売が可能